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ロケーションコーディネートとは? 業務内容を解説

2023-09-25 ロケ撮影

ロケーションコーディネート

映像制作を成功させるためには、ロケ地の選定や、その場所にあわせた撮影準備が重要です。ロケ地の選定や撮影許可などの事前準備を行うのがロケーションコーディネートです。

 

この記事では、ロケーションコーディネートの役割や主要な業務、ロケ撮影時に役立つ備品などについて詳しく解説します。

ロケーションコーディネートとは何か?

ロケーションコーディネートは、映像作品(映画、ドラマ、CM、MVなど)の撮影のために適切な場所(ロケーション)を選び、その場所での撮影許可や運搬、現地での手配などを行う活動を指します。

ロケーションコーディネートの主な業務内容

ロケ地で映像制作を行うには、撮影前に多くの準備と調整が必要です。その中でも、ロケーションコーディネートは非常に重要な業務の一つになります。

ロケーションコーディネートの主な業務内容は以下の9つです。

・ロケ地の選定

ロケハン

ロケ候補地所有者への説明及び撮影協力のお願い

・許可の取得

・スタッフの手配

・撮影日程の調整

・機材の運搬・サポート

・ロケーション撮影への立会い

・ロケ地所有者へのお礼などのアフターフォロー

一つずつ解説します。

 

ロケ地の選定

ロケーションコーディネートの最初のステップは、最適なロケ地の選定です。ロケ地を選定するには、映像の内容やテーマ、予算、アクセスの良さなど多くの要因を考慮しながら、最適な場所をリサーチ・選出。その上でロケ候補地の情報提供を行います。

実際に現地の視察を行い、現地の光の状態、周囲の音などをチェックすることもロケ地選定においては重要な作業です。

ロケハン

ロケハンは、撮影の成功に必要不可欠なステップであり、適切な場所選びと事前の準備が作品の質に大きく影響を与える重要なプロセスです。

ロケハンではまず、撮影イメージに合った場所を選定します。撮影場所が決まれば、アクセス方法や機材などの搬入ルートを確認しておきましょう。

また、撮影に大きく影響をあたえる天候や光の条件、周囲の騒音などの環境要因も詳しく調査。そして実際の撮影に備えて、撮影スケジュールや機材の配置計画などを策定し、ロケ候補地を決定します。

ロケ候補地所有者への説明及び撮影協力のお願い

ロケ候補地が決まったら、ロケ地所有者への説明及び撮影協力のお願いを行います。

撮影候補地の所有者や管理者に接触、撮影の目的や内容を明確に説明し、撮影協力のお願いをします。この際に所有者の疑問や懸念を解消し、撮影に対する理解を深めることが重要です。

続いて、所有者に対して撮影日程、撮影時間、使用する機材や人員の規模、必要な場所の範囲など、撮影の具体的な計画を伝えます。

また、特定のエリアの使用許可、駐車スペースの提供、近隣への通知など、撮影に必要な協力を所有者に依頼することも忘れずに行いましょう。

すべての条件について合意が得られたら、撮影許可書や契約書を作成しておくと様々なトラブルを回避することができます。

許可の取得

選定されたロケ地での撮影をスムーズに進行させるためには、道路使用許可をはじめとする必要な許可の取得が欠かせません。

公共の場所で撮影する際には、多くの場合、地元自治体からの許可が必要です。特に道路や公園などの公共スペースを使用する場合、道路使用許可が求められます。

また、文化財や歴史的建造物の撮影には、文化財使用許可が必要になることがあります。プライベートエリアでの撮影では、土地や建物の所有者から許可を得ることが不可欠です。

無許可での撮影は、法的な問題やトラブルの原因となります。トラブルを未然に防ぐためにも撮影内容に応じて、その他の各種許認可の取得をしておきましょう。

スタッフの手配

適切にスタッフの手配を行うことで撮影は効率的に進み、撮影の成功に近づくことができます。

まず撮影に必要な特定のスキルを持つ専門スタッフ(カメラマン、照明、音響、メイクアップアーティストなど)を選定します。

その後、シーンの内容や撮影スケジュールにあわせて必要なスタッフ数を決定。

スタッフとの契約は、フリーランスとの直接契約や撮影会社を通じて契約するなどの方法があります。

さらに、各スタッフに役割と責任を明確に伝え、撮影前にはプロジェクトの目的や作業内容に関するミーティングを実施し、チーム全体として撮影プロジェクトを遂行します。

撮影日程の調整

キャストやスタッフのスケジュール、天候、ロケーションの利用可能時間など多くの要因を考慮して撮影日程を調整します。また、緊急時の対応プランも考えておく必要があります。例えば、屋外での撮影の場合、雨天時の代替プランを準備しておくと撮影がスムーズに進みます。

機材の運搬・サポート

撮影にはさまざまな機材が必要となります。カメラ、照明機材、音響機材など、これらを安全かつ迅速に撮影場所まで運搬するための事前に計画を立てておくことが重要です。また、撮影場所によっては特別な機材や設備が必要になることもあります。その場合、それらのサポートや手配もロケーションコーディネートの業務となります。

ロケーション撮影への立会い

ロケーション撮影への立会いを行い、撮影が計画通りに進行しているかどうかをチェックします。

撮影への立会いでは、撮影スケジュールの管理の他に撮影クルーやキャストの動きの調整、機材の配置、現場の安全管理など撮影現場でのさまざまな調整やサポートを行います。

また、万が一予期せぬ問題やトラブルが発生した場合には、迅速に対応し、問題解決に努めなければいけません。

ロケ地所有者へのお礼などのアフターフォロー

撮影終了後のロケ地所有者へのアフターフォローもロケーションコーディネートの重要な役割です。

撮影に協力してくれた方に対し、お礼の言葉を直接伝えたり、感謝状を送ったり、ささやかな贈り物をするなどをします。

また、ロケ地所有者からのフィードバックを受け取り、将来の撮影での改善点を把握することで、次回のロケ撮影をよりスムーズに行うことも可能になります。

 

ロケ撮影に必要な備品

ロケ撮影は、スタジオ撮影とは異なり、天候などの外部環境の変化を考慮しながら撮影を行わなければいけません。そのため準備や備品選びが非常に重要です。

備品の準備やチェックリスト作成をしっかりと行い、現場でのトラブルを最小限に抑えるための準備を心がけることが大切です。

ここでは、ロケ撮影時に持っていると便利な備品について解説します。

1. 撮影機材

カメラ

映像の目的やイメージに合わせて適切なカメラを選択します。もしもに備えて予備のカメラも携行することをおすすめします。

レンズ

シーンや画角に合わせて複数のレンズを用意。広角レンズ、標準レンズ、望遠レンズなど、用途に応じたもの持って行きましょう。

三脚/ジンバル

三脚・ジンバルは安定した撮影をするためのサポート機材です。移動が多い場合は、ジンバルを利用するとスムーズに撮影できます。

 

2. 照明機材

リフレクター/反射板

リフレクター・反射板は、日光を反射して、被写体に光を当てるためのツール。さまざまなサイズのものがありますが、ロケ撮影の場合は、コンパクトに折りたためて携行可能なものが便利です。

LEDライト

持ち運びに便利で、明るさ調整が簡単にできるのがLEDライトです。電池式・充電式のものであれば場所を選ばず使用することができます。

ソフトボックス

ソフトボックスとは、ストロボにとりつけ光を柔らかくするアイテムです。影を少なくすることができます。

 

3. 音響機材

外部マイク

高品質な音声を録音するためにはマイク選びも大切です。環境音やインタビューに合わせて選択します。ロケ撮影の場合は、周囲の音を拾う可能性があるため注意が必要です。

ヘッドホン

録音された音声のチェックをするためにヘッドホンを用意しておいた方が良いでしょう。

 

4. その他の備品

バッテリー

バッテリーが切れると撮影が止まってしまいます。カメラや照明機材用の予備のバッテリーを用意しておきましょう。

 

メモリーカード

長時間にわたる撮影の場合は、メモリーカードの容量をチェックすることも大切です。予備のストレージとして複数持っていると安心です。

 

防水/防塵カバー

機材を守るためのカバーです。突然の雨や風から機材を保護するために用意しておくと便利です。

 

テープ

粘着力が高く、キレイにはがすことができるガッファーテープやマーキングテープがあれば様々なシーンに使えます。

 

ロケバスとは?

ロケ撮影を行うには、多くの人や機材が必要です。その中でも、ロケーション撮影をサポートするために重要なのがロケバスです。

 

ロケバスとは、ロケ撮影をサポートするための特別なバスや車両のことです。ロケ撮影では、様々な場所での撮影が行われるため、移動や休憩、機材の保管、メイクや着替えなどのためのスペースが必要となります。

ロケバスは、これらのニーズをカバーすることができます。

 

ロケバスの主な種類

メイク&着替え用バス

メイクバスは、主に出演者のメイクや衣装の着替えのために使用します。車内には、鏡や照明、メイク道具を保管するスペース、プライベートな更衣室などが備えられています。

 

機材保管用バス

重いカメラや照明機材、その他の必要な備品を運搬・保管するためのバスです。機材の取り出しや整理がしやすいように設計されています。

 

休憩&待機用バス

キャストやスタッフの休憩スペースとして使われます。撮影が長時間にわたる場合や、悪天候などで外での待機が難しい時には特に重宝します。ソファやテーブル、暖房や冷房など、快適に過ごせる設備が整っています。

 

編集&モニタリングバス

現場で撮影された映像のチェックや簡易編集を行うためのスペースが備えられています。大きなモニターや編集機材が設置されていることが多いです。

ロケーションコーディネートに関するよくある質問

ここでロケーションコーディネートに関するよくある質問を説明します。

ロケーションコーディネートとはどのようなことをしますか?

ロケーションコーディネートは、映画、テレビ番組、広告などの撮影に最適な場所を探し出し、その使用に関する全ての準備と調整を行う業務です。

具体的には、ストーリーやシーンの要件に合った場所の選定、必要な撮影許可の取得、撮影スケジュールの調整、撮影機材の搬入計画の策定などが含まれます。

さらに、撮影当日は現場での調整や問題解決を行い、撮影終了後は場所の原状回復や所有者への感謝の表明など、アフターケアも行います。

ロケーションコーディネートにより、撮影が効率的かつスムーズに進行し、満足の高い撮影が可能になります。

ロケハンで注意すべきことはありますか?

ロケハンでは、以下の点に注意が必要です。


・ロケ地が撮影イメージに合っているかの確認
・許可と規制の確認
・アクセスと搬入ルートの計画
・安全性の確保
・周辺環境の影響調査
・光など撮影条件のチェック
・撮影後の原状回復

まず、選んだロケ地がイメージに合っているか確認し、必要な撮影許可は余裕を持って申請します。

周囲の住民やビジネスに与える影響について事前にコミュニケーションを取ることが重要です。

また、天候や照明などの外部要因も考慮し、撮影後は場所を原状に戻す計画を立てます。

これらの注意点を守ることで、ロケハンはスムーズに進行しやすくなります。

ロケ地はどのように選べば良いですか?

ロケ地を選ぶ際は、撮影ストーリーの雰囲気に合う場所という点だけでなく、アクセスの良さや安全性を考慮することが重要です。

また、撮影に必要な許可が取得しやすいか、予算に合っているか、そして撮影に適した環境条件(例えば、光の状態や騒音レベル)を満たしているかもチェックします。

これらのポイントをバランスよく考慮することで、最適なロケ地を選ぶことができます。

まとめ

ロケーションコーディネートは、ロケーション撮影成功のためのカギとなる活動で、ロケ地の選定から撮影許可の取得、機材の運搬まで多岐にわたる業務を行います。

また、ロケ撮影に必要な備品の選択も、撮影をスムーズに行う上で欠かせません。

そして、ロケバスは、ロケ地までの移動や機材の運搬などしっかりサポートするための重要な役割を果たします。

 

ロケーション撮影の成功には、適切なロケーションコーディネート、備品の選定、そして便利なロケバスが不可欠です。

ロケ撮影を行う予定でロケバスを検討している方は、「ワイエスロケーション」にロケバスの手配はお任せください!!撮影現場で役立つ便利な備品も豊富に揃えており、すべて無料でレンタルできます。ぜひお問い合わせください

 

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