貸切バスの繁忙期はいつ?ロケ・撮影現場でバスを確保するための予約テクニック
2025-12-25 すべてのブログロケバス
ロケやドラマ、CMなど、撮影現場で貸切バスやロケバスは欠かせない足となっています。しかし、いざ手配しようとした時に「どの会社も満車」「希望車種が空いていない」という事態は少なくありません。特に貸切バスの繁忙期は観光・送迎需要とロケ需要が重なり、早めに動かなければバスを押さえられない状況が常態化しています。
そこで、今回は「貸切バスの繁忙期はいつなのか」を整理した上で、ロケ・撮影現場で確実にバスを確保するための予約テクニックをご紹介いたします。
目次
貸切バスの繁忙期はいつか?ロケと競合するタイミングを知る
まず押さえておきたいのは、「ロケだから特別に取りやすい」ということは決してなく、一般の観光・旅行需要と同じ土俵でバスを取り合っているという現実です。貸切バスの繁忙期は、次のような時期に集中する傾向があります。
春・秋の行楽シーズン(3〜5月・9〜11月)
春・秋の行楽シーズンはいわゆる観光ハイシーズンです。
3~5月は花見・春の行楽・新入社員研修・学校行事などで、9~11月は紅葉・社員旅行・修学旅行・遠足といった団体移動が増えます。観光地だけではなく、都市部でも企業の送迎・イベント輸送が多く、貸切バスの稼働率が非常に高くなる時期です。
このタイミングでロケ用の貸切バスを確保しようとすると、希望の日時・車種が埋まっているケースが多く、特に土日祝日は競争が激しくなります。撮影日が行楽シーズンと重なる場合は、通常期以上に早い準備が不可欠です。
ゴールデンウィーク・夏休み・年末年始などの大型連休
大型連休は、貸切バス業界にとってまさに「超繁忙期」です。
- ・ゴールデンウィーク
- ・お盆前後を含む夏休み期間
- ・年末年始の帰省・初詣・イベント輸送
これらの時期は観光バス、帰省送迎、イベント輸送が一気に集中し、ロケバスを含むあらゆる貸切バスの車両が不足しやすくなります。料金も繁忙期加算が入ることが多く、コスト面でも負担が大きくなります。
どうしてもこの時期に撮影を行う必要がある場合は、「日にち優先で車両を押さえ、細かいタイムテーブルは後から詰める」くらいの発想が求められます。
イベント・ライブ・大型コンベンションの開催時期
都市部では、ライブ・フェス・スポーツイベント・展示会・見本市などが集中する日程があります。こうしたイベントでは、主催者が大量の貸切バスを手配してシャトル輸送や団体移動を行うため、近隣のバス会社の車両やドライバーが一気に押さえられてしまいます。
ロケ現場がイベント会場周辺に近い場合や、同じ日程で撮影を予定している場合、貸切バスの空きが少ないだけではなく、交通渋滞や駐車スペースの確保という点でも影響を受けやすくなります。イベントカレンダーを事前にチェックしておくことは、ロケ・撮影のバス手配においても有効なリスク管理です。
修学旅行・遠足シーズン(5〜6月・10〜11月)
学校行事が集中する時期も、貸切バスにとっては重要な繁忙期です。特に平日日中は、修学旅行・遠足・校外学習の貸切が大量に入り、観光地方面のバスが早い段階で埋まってしまいます。
「平日だから取りやすいはず」と油断していると、修学旅行シーズンとぶつかり、思ったよりバスが取れないという事態にもなりかねません。撮影地が観光地と重なる場合は、学校行事シーズンかどうかも確認しておきたいポイントです。
ロケ・撮影で貸切バスを確保するための5つの予約テクニック
では、このような状況の中で、ロケ・撮影現場の貸切バスを確実に押さえるにはどうしたら良いのでしょうか。ここからは具体的な予約テクニックについて解説します。
繁忙期は3~6ヶ月前を目安に動く
貸切バスの繁忙期にロケバスを確保したいなら、撮影日が決まり次第、少なくとも3ヶ月前、可能であれば6ヶ月前から動くのが理想です。特に行楽シーズンの土日祝日、大型連休前後、イベント集中日は、直前になればなるほど選択肢がなくなっていきます。
まだタイムテーブルが固まっていなくても「日程」「大まかな時間帯」「出発地とエリア」「人数」「必要な車種のイメージ」だけでも先に伝え、車両だけ仮押さえする発想が重要です。
日程と時間の優先順位を決めておく
バス会社に問い合わせをする前に、制作側で「動かせない条件」と「調整可能な条件」を整理しておくと、予約成功率が上がります。
- ・絶対に動かせないのは撮影日そのものか
- ・出発時間は30分〜1時間程度前後してもよいのか
- ・ロケ地の順番は入れ替え可能か
車種・台数のイメージを明確に伝える
「とりあえずロケバスを1台」といった曖昧な依頼よりも下記のような具体的な情報を添えて問い合わせる方が、最適な車種の提案を受けられます。
- ・乗車人数(スタッフ・キャスト・エキストラ)
- ・機材の量と大きさ
- ・ハイエースなのか、マイクロバスなのか
- ・メイク・衣装スペースとしての利用の有無
場合によっては「大型1台よりもマイクロバス+ハイエースに分けた方が動きやすい」など、ロケ現場の実務に即した配車を提案してもらえることも多くあります。
予備日・予備車両の確保を事前に相談する
屋外ロケでは、天候や出演者スケジュールの都合で、直前に日程が動くことも珍しくありません。そのため、繁忙期の撮影では「本命日」と「予備日」をセットでバス会社に伝え、どこまで調整可能かを事前に相談しておくと安心です。
全ての予備日で車両をキープすることは難しくても、「この2日のうちどちらかに寄せる」「予備日は車種を変えて対応する」など、現実的な落としどころを探る余地が生まれます。予備車両についても、完全な追加確保が難しければ「他便と兼用で待機してもらう」など、現場のニーズとの折り合いをつける工夫が必要となります。
複数社に見積もりを取りつつ、仮押さえの期限を把握する
ロケバスの料金や対応は、会社によって少なからず差があります。そのため、繁忙期であっても2~3社程度から見積もりを取ることは有効です。ただし、どの会社にも仮押さえには「期限」があり、放置していると自動的にキャンセルされてしまう場合があります。
各社に問い合わせる際は、下記条件を必ず確認し、スケジュール表などに書き込んで管理しておきましょう。
- ・仮押さえが可能かどうか
- ・何日までに本決定が必要か
- ・キャンセル料が発生するタイミング
繁忙期に複数の仮押さえをしたまま判断が遅れると、どの会社からも車両を出せなくなるリスクがあります。
まとめ
観光バスの繁忙期は、行楽シーズンや大型連休、修学旅行、イベントシーズンなど、一般の観光・送迎需要が高まる時期と重なります。そのため、ロケ・撮影用のバスは、観光バスや送迎バスと同じ車両・ドライバーを取り合う構造になり、特にロケ仕様車や特殊車両は早期に埋まりやすくなっています。
繁忙期にロケバス・貸切バスを確保するためには、以下「予約テクニック」を押さえることが重要です。
- ・撮影日が決まり次第、3〜6か月前から動くこと
- ・日程・時間・行程の優先順位を決めて、柔軟に相談すること
- ・車種・人数・機材量などの情報を具体的に伝えること
- ・複数社への見積もりと仮押さえ期限の管理を徹底すること
貸切バスの繁忙期を正しく理解し、計画的にロケバスを手配できれば、撮影当日の移動トラブルを減らし、現場の進行もスムーズになります。
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