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貸切バス送迎のみは可能?料金相場や注意点を解説

2025-11-25 ロケバス

貸切バス送迎のみは可能?料金相場や注意点を解説

ロケや撮影などで、貸切バスを「送迎のみ」で使いたいというご要望は少なくありません。結論として、手配は可能です。ただし、料金は時間制+キロ制に最低運行時間や営業所からの回送が加わるため、片道=半額にはなりにくいのが実情です。  
本記事では、送迎のみの可否と仕組み、目安となる料金相場、見積もりで確認すべき注意点、コストを抑える設計のコツ、さらにハイエースバン/ハイエースコミューター/マイクロバスの使い分けまでを、初めての利用者でも迷わず理解できるように体系的に解説します。  

 

結論:送迎のみは可能である

貸切バスは片道・往復・ピストンなど「送迎のみ」での手配が可能です。実務上の要点は以下の通りです。

 
  • ・営業所から出庫して乗車地へ向かい、降車後に帰庫するまでの回送時間・距離が運賃算定に含まれること
  • ・多くの事業者で最低運行時間(例:3時間)や最低距離が設定されていること
  • ・深夜早朝・繁忙期に割増が生じ得ること
 

そのため、「片道=往復の半額」とはならず、短距離でも一定の費用水準になるのがほとんどです。

 

料金は、片道×複数便と往復+待機を比較し、回送前提・最低時間の扱い・有料道路の方針まで同条件を相見積もりするのが合理的です。ロケや撮影などでは、車種最適化と発着地の制約制限確認を合わせて行えば、送迎のみでも安全・確実に運用できます。

 

貸切バスの料金相場をチェック!注意点も合わせて理解しよう

料金相場を把握する近道は、貸切バスの料金が「時間制+キロ制」を基本に、回送や最低運行時間、さらに高速代・駐車場代などの実費で構成されることを理解することです。見積もりでは、内訳(時間・距離・割増・実費)と回送の前提、最低時間の扱いを同条件で複数社比較することで、無駄のない予算組みがしやすくなります。ここからは、さらに詳細な内容をご紹介いたします。

料金の基本構造を押さえる

料金の構造は「時間制+キロ制+諸料金+実費の合算」であることが多くなっています。運賃は一般に時間制運賃とキロ制運賃の合算で構成され、深夜早朝割増・交替運転者などの料金が加わります。

 

さらに、高速道路料金・駐車料金などの実費が別途発生します。短距離の送迎でも、最低時間・距離の適用と回送の取り扱い次第で総額が大きく変動する仕組みです。

「最低利用時間の壁」に注意

多くの事業者で最低3時間を基準としているため、点検・準備・待機を含めると実運用で実質5時間相当の請求になる場合があります。30分~60分の片道送迎でも想定より費用が膨らむ要因となります。

片道が「安くならない」理由

回送・最低時間・割増・待機時間の4点がカギとなります。

  • ・営業所と乗降地の回送の計上
  • ・最低運行時間・距離の適用
  • ・深夜早朝・繁忙期割増の発生
  • ・待機時間の時間制カウント

以上が重なることで、片道=半額とはなりません。よって片道×複数便と往復+待機の両案で設計・見積もり比較を行うのが合理的です。

相場感の目安

料金相場は、条件により幅が大きくなります。地域・時期・発着条件・車種で大きく変わりますが、大型バスを手配する場合、片道でも数万円台後半~10万円前後に達することがあります(高速・駐車・割増・回送は別)。一方、営業所近接区間のマイクロ/小型や平日昼間などは抑えやすい相場です。最終判断は同条件の相見積もりが不可欠となります。

 

車種ごとの使い分け

車種選びは、送迎のみの総額・定時性・安全性を大きく左右します。本章ではハイエースバン/ハイエースコミューター/マイクロバスの3タイプを、人数・荷物量・道路条件(狭路・高さ制限)・乗降環境・ダイヤ設計の観点からわかりやすく比較します。

ハイエースバン

少人数かつ機材・荷物が多い現場に適する選択肢です。座席定員は多くても一桁台であるため、人よりも荷物を優先したいロケ・設営・運営スタッフの移動で威力を発揮します。狭路や高さ制限のある施設でも取り回しが良く、送迎地点を建物近くまで寄せやすい点が実務上の強みです。他方、旅客運送の許可種別(貸切バス、乗用型ハイヤー区分か)により約款・運賃体系・保険の取り扱いが異なるため、「事業用・緑ナンバー」での運行かどうかを見積もり段階で明確化しておきましょう。乗客が9名以下、荷物が多い、発着地が狭いという条件が重なる時に最適化の余地が大きい車種です。

ハイエースコミューター

14名程度の送迎に最も適した「ミニバス的」立ち位置です。大型までは不要ですが、タクシーは複数台では段取りが煩雑という場面で、一台でまとまる運用上の利点が大きくなります。狭路への対応力はマイクロバスよりも高く、乗降環境が限られる地点でもダイヤが組みやすい仕様です。スーツケースが多い場合は座席を一部畳んで積載する前提で便数や台数を再設計した方が安心です。料金面ではマイクロバスより抑えられることが多い一方、深夜早朝割増や最低時間の適用は通常通りであるため、片道×複数便と往復+待機の比較検討が有効です。

マイクロバス

20名~27名規模を一台で運ぶ標準的な選択肢です。着席定員が多い反面、トランク容量は限定的であり、大型スーツケースが多い場合は座席減またはコミューター/バンのサブ車両併用が前提となります。大型車と比べて車両全長が短く、都市部の狭路・転回にも現実的に対応しやすいサイズですが、進入規制や乗降スペースの事前確認は不可欠です。費用面では大型より有利になりやすく、40名までを2便で捌く、あるいはコミューター併用でピークをならすといった設計で、総額やダイヤの安定性を両立できる車種です。
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貸切バスのコストを抑える5つのコツ

貸切バスの費用は「時間制+キロ制」に回送や最低運行時間、深夜早朝割増などが重なって決まります。だからこそ、闇雲な値引き交渉よりも“設計”でコストを落とすのが近道です。ここでは、貸切バスのコストを抑える方法を5つに分けてご紹介いたします。

1. 営業所が近い会社を選ぶ

回送距離・時間が短いほど総額は下がるため、地図で営業所位置を確認し、最短ルートで組める事業者を優先しましょう。

2. 深夜早朝帯を避ける

割増の無い時間帯に設計し、積込・誘導の余裕は日中に確保するようにします。無理な時刻は追加人員や割増の温床になります。

3. 待機より便数で最適化する

往復+長時間待機より片道×複数便が有利な局面もあります。最低時間の最小値と切り上げ単位を前提に総額を試算します。

4. 車種を最適化する

人数・荷物・道路制約に応じ、マイクロ/コミューター/バンを使い分け、ピークは併用で均等にします。

5. 実費と乗降条件を先に固める

高速・駐車・有料乗降の方針を固定し、乗降場所の高さ・待機可否を事前整備することで、遠回りや追加費用を防止できます。

 

まとめ

送迎のみの貸切バス手配は可能であり、広範囲なシーンで有効に機能します。料金は時間制+キロ制に回送と最低時間が重なる構造であり、片道でも一定コストが発生します。見積書では回送前提・最低時間・割増・実費を精査し、同条件の相見積もりで適したものを選びましょう。安全と法令順守を基盤に、無理のないダイヤを設計することが、コスト・安全・定時性の全てを高水準で両立させるポイントとなります。

 

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