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【ロケ担当者必見】ハイエース・マイクロバスの高速料金の目安とは?計算方法も紹介

2025-05-09 ロケバス

ロケ撮影や観光旅行等で、ハイエースやマイクロバスを使用する機会は多くあります。機材やスタッフを載せて長距離を移動する場合、高速道路の利用は必須といえるでしょう。そこで気になるのが「高速料金はどのくらいかかるのか?」という点です。

 

そこで、今回はハイエースやマイクロバスの高速料金の目安や、車両区分に基づく料金体系、料金の計算方法、さらにはコストを抑えるためのポイントまで詳しくご紹介いたします。

 

高速料金は「車両区分」で決まる

高速道路の通行料金は、車の種類によって異なります。NEXCO東日本・中日本・西日本等の高速道路会社では、次のような車両区分に基づいて料金が設定されています。

 

【主な車両区分の定義(NEXCOの例)】

区分

主な車種

普通車

小型自動車

普通乗用自動車

トレーラ(けん引軽自動車と被けん引自動車(1車軸)との連結車両)

中型車

普通貨物自動車(車両総重量8t未満かつ最大積載量5t未満で3車軸以下のもの及び被けん引自動車を連結していないセミトレーラ用トラクターで2車軸のもの)

マイクロバス(乗車定員11人以上29人以下で車両総重量8t未満のもの)

トレーラ(けん引軽自動車と被けん引自動車(2車軸以上)との連結車両及びけん引普通車と被けん引自動車(1車軸)との連結車両)

大型車

普通貨物自動車(車両総重量8t以上又は最大積載量5t以上で3車軸以下、及び車両総重量25t以下(ただし、最遠軸距5.5m未満又は車長9m未満のものについては20t以下、最遠軸距5.5m以上7m未満で車長が9m以上のもの及び最遠軸距が7m以上で車長9m以上11m未満のものについては22t以下)かつ4車軸)

バス(乗車定員30人以上又は車両総重量8t以上の路線バス、及び車両総重量8t以上で乗車定員29人以下かつ車長9m未満のもの

トレーラ(けん引普通車と被けん引自動車(2車軸以上)との連結車両、けん引中型車と被けん引自動車(1車軸)との連結車両及びけん引大型車(2車軸)と被けん引自動車(1車軸)との連結車両)

特大車

普通貨物自動車(4車軸以上で、大型車に区分される普通貨物自動車以外のもの)

大型特殊自動車

バス(乗車定員30人以上のもの、または車両総重量8t以上で車長9m以上のもの(いずれも路線バスを除く)

トレーラ(けん引中型車と被けん引自動車(2車軸以上)との連結車両、けん引大型車と被けん引自動車との連結車両で車軸数の合計が4車軸以上のもの及び特大車がけん引する連結車両)

ハイエースの高速料金区分と目安

ハイエースには「バン」「ワゴン」「コミューター」等複数のタイプがありますが、それぞれで車種区分と料金が異なる点に注意が必要です。ここからは、それぞれの高速料金区分と目安についてご紹介いたします。

 

1.ハイエースバン

・車種区分:中型車(事業用)または普通車(自家用)

・目安料金:普通乗用車と同等、東京~名古屋間で約6,000~7,000円

・ポイント:車両の登録区分(貨物・乗用)や用途によって、料金が異なる場合があります。

 

2.ハイエースワゴン

・車種区分:普通車

・目安料金:東京~大阪間で約10,000円前後(ETC利用時)

 

3.ハイエースコミューター(14人乗り)

・車種区分:中型車

・目安料金:東京~名古屋で約9,000円、東京~大阪で約13,000円前後

・補足:ETC車載器の登録内容(車種区分の設定)で料金が変わることがあります。

 

マイクロバスの高速料金区分と目安

マイクロバスは一般的に定員11人~29人の車両で、中型車に分類されます。

 

【主なマイクロバスの例と料金目安】

車種例

高速区分

定員

東京~大阪間の料金(ETC)

トヨタ コースター

中型車

29人

約15,000円前後

日産 シビリアン

中型車

26人

約14,000円前後

三菱 ローザ

中型車

25人

約14,500円前後

・通常、マイクロバスは中型車として課金されます。

・車両重量や乗車定員によっては例外もありますが、基本的には「中型」で見積もるのが安全です。

 

高速料金の計算方法

ハイエースやマイクロバスの高速料金を事前に確認するには、オンラインで使える料金検索ツールを活用するのが効率的です。代表的なのがNEXCO提供の「ドラぷら」と、ルート案内でおなじみの「ナビタイム(NAVITIME)」です。

 

NEXCO「ドラぷら」の使い方

1.出発ICと到着ICを入力

2.車種区分(普通車・中型車・大型車・特大車など)を選択

3.ETC利用の有無や、深夜・休日割引の適用可否を指定

4.所要時間・距離・料金の目安が表示される

 

使いやすく、NEXCO路線の公式データに基づいた結果が得られます。

NEXCO「ドラぷら」

 

NAVITIME(ナビタイム)の活用法

NAVITIMEの「ルート検索」機能では、出発地と目的地を指定するだけで、以下の情報が自動的に計算されます。

 

・推奨ルート(時間優先/料金優先など)

・高速道路料金(ETCあり/なし)

・走行距離、所要時間

・利用するインターチェンジ(IC)やジャンクション(JCT)の詳細

 

また、NAVITIMEではスマートフォンアプリでも同様の機能が提供されており、外出先やロケ現場からの検索にも便利です。さらに、車種区分の選択も可能なので、マイクロバスや中型車の運行にも対応しています。

NAVITIME(ナビタイム)

計算ツールを使う際の注意点

・ETCの有無を正確に入力しないと料金がズレる場合がある

・車両の登録区分(普通車、中型車、大型車など)が異なると大きな金額差が出る

・同じ車種でも「自家用/事業用」や「貨物/乗用」で区分が異なることがある

 

移動前には必ず、実際の車検証に記載された区分を確認の上で検索しましょう。

 

ロケ担当者が押さえておきたいポイント

上記でもご紹介したように、高速料金は車両の登録区分やETCの設定内容によって大きく変わるため、事前に正確な情報を把握しておく必要があります。ここでは、ロケ担当者として知っておきたい高速料金に関するチェックポイントを整理してご紹介いたします。

 

1.車検証で「車種区分」を事前確認

車検証に記載されている「用途」や「乗車定員」「車両重量」によって、高速料金区分が決定します。レンタカーやリース車を使用する際には、事前に車種登録区分を確認しておきましょう。

 

2.ETCカードの登録内容を確認

ETCで通行する際、車載器に登録された情報と実際の車両が一致していない場合、不正利用と見なされる恐れがあります。特にハイエースコミューターやマイクロバスを使用する場合は、正しい車両情報が設定されているかをあらかじめ確認しておくことが重要となります。

 

3.高速道路の混雑状況や時間帯を考慮

高速料金は時間帯や曜日によって変動します。割引適用のタイミング(深夜割・休日割など)を利用することで、数千円単位のコスト削減が可能となります。

 

高速料金を抑えるためのテクニック

ロケ移動や長距離移動において、高速道路の利用は不可欠ですが、その分コストもかさみやすくなります。少しの工夫をすることで、高速料金を効率的に抑えることができます。ここでは、代表的な節約テクニックについてご紹介いたします。

 

ETC割引制度を活用する

高速料金の節約には、ETC割引の活用が非常に有効です。特に以下の2つの割引は利用価値が高く、移動時間を調整することで割引の恩恵を受けやすくなります。

 

・朝夕割引:朝の6時~9時・夕方17時~20時(土日・祝日は対象外)にETCゲートを通過すると、ポイントがたまり、一定ポイントで高速料金に交換できる

・深夜割引:午前0時から午前4時までの間にETCゲートを通過すれば、全日・全区間で30%割引が適用される。

 

これらの割引は、ETC車載器とETCカードが正しく連動していることが前提です。車両ごとの登録状況にも注意しましょう。

 

移動ルートを最適化する

最短距離を移動するだけではなく、ルートによっては高額な特別区間(都市交通・湾岸線など)を回避できる場合があります。上記でご紹介したドラぷらやNAVITIMEなどのルート検索ツールを活用して、料金の安いルートを事前にシミュレーションすることが重要となります。

また、ICの乗り降りによって料金が変わるため、無駄なICの利用を避けることもコスト削減につながります。

 

渋滞を避けて効率的に移動する

渋滞に巻き込まれると、余計な時間だけではなく、燃料の無駄やスタッフの拘束時間も増えてしまいます。結果的に高速料金とは別のコストが発生してしまうため、交通情報をリアルタイムでチェックし、ピーク時間帯を避けた出発を心がけることで、全体的な運行コストの最適化が図れます。

 

 下記記事では、高速料金以外の費用を抑える方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
貸切バスの料金相場はいくら?料金の内訳や費用を抑えるためのコツを紹介

 

まとめ

ハイエースやマイクロバスの高速料金は「車載区分」「ETC登録状況」「移動距離」によって大きく変わります。以下の点を押さえておくと、スムーズな移動計画とコスト管理が可能になります。

 

・ハイエースはバン/ワゴン/コミューターで区分が変わる

・マイクロバスはほぼ「中型車」扱い

・高速料金は「車種区分+走行距離」で計算される

・ドラぷらなどの料金検索サイトで事前確認を

 

ロケや長距離移動の多い担当者にとって、正確な料金把握はスケジュールや予算管理に直結します。移動前にきちんと確認し、賢く高速道路を活用していきましょう。

 

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